もうすぐ4月。
はじめてICT支援員になる方も、期待と不安でいっぱいですね。
学校のことは卒業して以来で、おぼえていない?
調べてもICT支援員の実情はあまり情報がなく、どうすればいいのかわからないでしょう。
先輩! 初めて学校に着任します。
どんなふうに挨拶すればいいの?
心配するな。
ICT支援員の挨拶は超カンタンだ。
そんなみなさんにICT支援員のあいさつを教えます。
ICT支援員着任の挨拶の例文
「おはようございます。
ICT支援員の●●と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。」
・・・これだけ?
そう、これで100点だ!!
ICT支援員の着任のあいさつは短くてもよいのです。
それには挨拶するタイミングとICT支援員の職務の特性が関係しています。
ICT支援員の着任挨拶が短くてもよい理由① 緊急性
どうしてこんなに短いのですか?
それには理由がある。
ICT支援員と仕事と存在は重要ではあります。
ただ、学校業務の中では緊急性による優先順位もあるのです。
学校業務における緊急性
①事故・ケガ > ②生徒指導 > ③授業 > ④校務
もし地震が発生した場合、子どもの安全確保が一番になります。
またケンカをした子どもを指導することは、授業進行より優先されることもあるでしょう。
現在では、感染症の対応などもトップ事項として上がるでしょう。
われわれのICT支援は学校に必要ではありますが、あくまで③授業と④校務の中間に位置するものです。
挨拶のタイミングはおもに職員朝礼。
教員は今から大事な授業をひかえています。
職員朝礼といえど、教室に子どもだけしかいない時間は短くしたい!というのが教員の思いです。
だから、短くてもいいのですね!
そうだ。もし長く話そうものなら、学校のことがわかっていない人と思われるだろう。
長く話すのであれば、その内容が本当に教員のメリットにつながるものなのかかんがえましょう。
ICT支援員の着任挨拶が短くてもよい理由② 専門性
あまり短すぎると、素っ気ない人に思われませんか。
そうだが。何か問題が?
えー?親しみやすい人とか思われたほうがよくないですか?
そんなものは必要ない!
えー!
先輩は極端です。
人間性を否定するわけではありません笑
ただ、ICT支援員は技術支援に来ているので、期待される7割は技術です。
逆に技術は不足しているけど、その分努力しているとか。
親しみのある人間性などでアピールする新任教員とは立場がちょっとちがいます。
教員は教育技術の専門家。
ICT支援員はパソコン技術の専門家。
お互いの専門性を尊敬しつつ、対等に協力しあう立場なのです。
例えば。
Aさん:冷たい感じだが、質問には即答。お願いした書類も即日仕上げてくれる。
Bさん:優しい感じだが、質問の大半は「調べてからお返事します!」。書類は来週になってしまうこともしばしば。
学校にほしいのはAさんです。
ICT支援員には人間性がいらないのですね。
機械人間になります。ピポポオ
そうとは言っていない。
着任の挨拶でそれを示す必要がないというだけだ。
期待される7割は技術ですが、残り3割は仕事上のコミュニケーション力が望まれています。
・難しいパソコンの用語を教員にわかりやすくお伝えすること。
・頼まれた仕事を明るく引き受けること。
・教員の仕事の多寡を見極めて、話しかけること。
ICT支援員たるもの。
仕事を通じて、親しみやすさを示せばいいのです。
着任時の挨拶をできるだけ短くするというのは、ICT支援員としてできる最初のコミュニケーションなのです。
一般的な挨拶へのツッコミ
以上のような視点から、一般的な挨拶に対して感想を書いてみます。
一般的な挨拶
「ICT支援員の●●と申します。
前職はSEでしたが、子どもが好きで転職しました。
趣味は◆で、休日にはよく◆をしています。もし、趣味が同じ方がいましたらぜひお声がけください。
また、仕事の方も一日でも早く即戦力となれるよう一生懸命頑張りますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。」
これぐらいの分量ですと早く話せばちょうどいいぐらいですね。
「学校のことは知らないみたいだけど、礼儀正しい方が来たのだな」という印象でしょう。
これはこれでよいですが、あえてツッコミをいれてみます。
>前職はSEでしたが、子どもが好きで転職しました。
学校教員にとってSEは異なる分野なので、具体的にイメージできるわけではありません。
ICT支援員という時点で「パソコンができる」という意味があるので、そこにSEをかぶせる必要はないかもしれません。
>趣味は◆で、休日によく◆をしています。もし、趣味が同じ方がいましたらぜひお声がけください。
趣味の話が悪いわけではないですよ。
ただ毎日来ているのでない限り、すべての教員の方とそこまで自由な時間を一緒にしない場合が多いのです。
4月は教員同士もまだ顔合わせたばかりで、そこにICT支援員が優先して関係性を築く必要があるのかな。
>即戦力となれるよう一生懸命頑張りますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
ICT支援員は技術的には即戦力であったほうがいいですね。
初めてであれば、先生たちから学校のルールや文化を教えていただく必要はあります。
ただ新任教員がベテラン教員になるまでしっかり指導されるような関係性とは異なるでしょう。
というわけで、長く話したところでなかなかプラスにすることは難しいのです。
まとめ
まとめです。
・職員朝礼。教員は授業前のちょっとあせった状態で話を聞いている。
・4月は教員同士の関係もまだできていない。特にいそがしい。
・はじめてのICT支援員がその状態を上回る気の利いたことが言えるわけがない。
・ICT支援員ならば挨拶ではなくICT業務で自分を示そう!
もともと教育関係の経験があるならば、そのあたりの匙加減はできるでしょう。
この記事は学校のことを知らない人のために「あいさつは短く!」と厳しめに書きました。
実際にはあと一言二言足しても大丈夫です。
ただ、あなたが学校事情に詳しくないかぎり、挨拶はできるかぎり短めに。
心配しなくてもパソコンを通じて、話しかけてきてくれる人がたくさん来るでしょう。
準備中
対子ども用の着任の挨拶
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