前回はVLOOKUP関数を使って、セルの表示が1つだけ終わりました。
今回は「オートフィル」の機能で、残りも自動的に埋めましょう!
オートフィルとは
オートフィルとは、連続した番号などを埋めてくれる機能です。
①セルの右下の小さな■を下の行までドラッグします。
②「連続データ」をクリック。
③1から5が自動的に埋まりました。
前回の続きにもオートフィルをつかってみます。
セルL2の右下の■を下の行までドラッグします。
横田さんまではうまくいきましたが、家村さん、鈴木さんがエラーになりました。
どうしてでしょう。
それぞれのセルの数式がどうなっているか確認してみます。
・L2: =VLOOKUP(K2,D2:F6,2,FALSE) 結果〇
・L3: =VLOOKUP(K3,D3:F7,2,FALSE) 結果〇
・L4: =VLOOKUP(K4,D4:F8,2,FALSE) 結果〇
・L5: =VLOOKUP(K5,D5:F9,2,FALSE) 結果×
・L6: =VLOOKUP(K6,D6:F10,2,FALSE) 結果×
セルL3からL6まではこのような数式が入っています。
検索値がK2→K3→K4と変わる流れはありがたいのですが。
範囲を指定しているD2:F6まで変わってしまって。
最終的にセルL6では、このような範囲(赤い枠)で「鈴木」を探している状態となってしまいました。
この範囲では、鈴木さんをいくら探しても見つからないのでエラーとなります。
オートフィルに向けたVLOOKUP関数の修正
オートフィルをした時に、範囲D2:F6を変えないようにする書き方があります。
これを「絶対参照」といい、$(ドルマーク)をつけます。
=VLOOKUP(K2,D2:F6,2,FALSE)
↓ 検索値K2のところは変えるけど、範囲D2:F6はそのままにしたい。
=VLOOKUP(K2,$D$2:$F$6,2,FALSE)
K2 相対参照:変わる。
$D$2 絶対参照:変わらない。
$マークのない相対参照の検索値はK2→K3→K4と変わります。
これによって滝川→橋本→横田と探す名前を変更させています。
一方探す範囲は、いつでもD2:F6の範囲にしておきたい。
これを絶対参照の「$D$2:$F$6」の書き方にしておきます。
セルL2の数式を書き直して、セルL3からL5はいったん削除しました。
もういちどオートフィルをします。
セルの右下の■を
下の行までドラッグします。
すべて表示されました!
・L2: =VLOOKUP(K2,$D$2:$F$6,2,FALSE) 結果〇
・L3: = VLOOKUP(K3,$D$2:$F$6,2,FALSE) 結果〇
・L4: = VLOOKUP(K4,$D$2:$F$6,2,FALSE) 結果〇
・L5: = VLOOKUP(K5,$D$2:$F$6,2,FALSE) 結果〇
・L6: = VLOOKUP(K6,$D$2:$F$6,2,FALSE) 結果〇
セルの数式と表示結果です。
パスワードの列の数式は?
パスワードの列はどう入力すればいいでしょうか。
ポイントは列番号ですね。
・セルM2: =VLOOKUP(K2,$D$2:$F$6,3,FALSE)
IDの場合は範囲の2列目だったので、2を入力していました。
パスワードを表示するには3列目を指定すればOKです!
あとはオートフィルをして完成です!
さいごに
いかがだったでしょうか。
Excelの「VLOOKUP」関数を使うことで、年次更新の時間を大幅に短縮できます!
今回はわかりやすく同じシート内での作業で解説いたしました。
もちろん別シートの範囲を指定することも可能です。
実際には1年生の名簿と、新しい2年生の名簿は別シートにしているでしょう。
ただ慣れないうちは、同じシート内でVLOOKUP関数のための専用のシートを作って、新しい2年生のシートに値だけコピーしてもよいかなと思います。
今回のVLOOKUP関数と、別シートの範囲指定のサンプルはこちら。
どちらを利用するかは要検討ですね。
GIGAスクールにおいて関数「VLOOKUP」は今後かならず必要になっていきます。
少しずつわかる範囲で利用して、使い方に慣れていきましょう!
お読みいただきありがとうございます!
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