「QRコードでIDとパスワードを自動入力させる?」
「サーバーとかPHPの知識が必要?」
「それって危険ではないの?」
QRコードでアカウント情報の文字列をコピーできますよ、というのが前回でした。
今回はそれさえも飛ばして、サイトにアクセスしたらすでに入力されているというものです。
いろいろ限定的な話ではありますが、やってみました。
前提条件
制作サイドには以下の条件が必要です。
難しさ ★★★★
・サーバーの準備
フロントエンド(ブラウザ側)
HTMLとJavaScriptを使用してフォームを構築。
バックエンド(サーバー側)
PHPを使用してフォーム送信を受け取る必要。
制作には、サーバーが必要でしょうね。
作り方
URLの決定とQRコードの作成
まずイメージしやすいように、アクセスするURLを書いてみます。
例
https://wordtomo.com/????/?username=user123&password=password456
赤い部分は自分のブログやページのアドレスになります。
その横の?以降にIDやパスワードの情報を追加でのっけております。
この文字列の一文をそのままQRコードにしておきます。
しかし、ブログページ(ブラウザ)側に準備がないと、ただアクセスするだけになります。
ブラウザ側でHTMLとJavaScriptの記述。
ブラウザに、投稿フォームを作成するHTMLの記述。
青色マーカー部分は自作PHPの宛先です。
<form action="https://wordtomo.com/????/????/login.php" method="post">
<label for="username">ID:</label><br>
<input type="text" id="username" name="username"><br>
<label for="password">パスワード:</label><br>
<input type="password" id="password" name="password"><br><br>
<input type="submit" value="ログイン">
</form>
さらに、ブラウザ側で、?以降の文字列を読み込むようにJavaScriptを記述。
<script>
window.onload = function() {
// URLパラメータを取得
const urlParams = new URLSearchParams(window.location.search);
// IDとパスワードの入力フィールドに値を設定
document.getElementById('username').value = urlParams.get('username');
document.getElementById('password').value = urlParams.get('password');
};
</script>
両方とも続けて記述すればOKです。
これでQRコードでアクセスするだけで、すでに入力されるようになります。
サーバー側のPHPの記述
ブラウザのフォームの内容「ログイン」を押すと、記載のURL(青色マーカー)に送られます。
“https://wordtomo.com/????/????/login.php“この部分ですね。
次は、このlogin.phpの処理についてです。
<?php
// 送信元の検証(不正なリクエストを除外)
if (isset($_SERVER['HTTP_REFERER']) && parse_url($_SERVER['HTTP_REFERER'], PHP_URL_HOST) !== '自分のサイトドメイン') {
die('不正なリクエストです');
}
if ($_SERVER['REQUEST_METHOD'] === 'POST') {
// POSTリクエストを受けたら無条件で成功を返す
http_response_code(200); // 成功
echo "ログイン成功: この画面表示によりパスワード保存ができる場合があります。";
} else {
// POST以外のリクエストはエラー
http_response_code(405);
echo "無効なリクエスト";
}
?>
とりあえず「OK!」と返すだけのシステム・・・。
でも、この「OK!」がないと、パスワード保存動作をするシステムが動いてくれません。
・iPad環境で、キーチェーンに保存できることを確認
・Chromeでパスワード保存できることを確認
・FireFoxでパスワード保存できることを確認
企業サイトとアカウントにおいては、自動入力はできないでしょう。
しかし、一度アカウント情報を機器に保存できれば、呼び出すことがカンタンになります。
※試作公開の検討
自動入力の展示用ページまで公開いたしました!
ただ完全な公開は、現在リスクを考えて様子を見ています。
・今回もやってみたらできるという話なのですが、安全性についての検証はされていません。
・本物のアカウント情報などを入力した場合、流出の危険があります。
・各自でサーバーを準備して、各自の責任の範囲で秘密裏に行うのが本来の考え方です。
フォームを作成して、このサイトが仕込めば、みなさんのアカウントを回収できる可能性があります!
AIもなるべくやめようって言ってるよ!
このサイトに悪意がなくても、他の第3者による流出の危険があるでしょうか?
詳しい方がいらっしゃいましたらコメントお願いいたします。
アカウント QRコード 自動入力
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